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『QCサークル』誌、こうして活用しています!    第8回  株式会社キューヘン

このコーナーでは、『QCサークル』誌を多部数ご購入いただいている企業・組織の推進者のみなさまにインタビューして、『QCサークル』誌の効果的な活用方法や勉強方法などを紹介していただきます。みなさまの『QCサークル』誌活用のヒントにしていただければと思います。

第8回目の今回は、株式会社キューヘン 品質保証部 品質保証グループの上本裕之副参事にお話を伺いました。 

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・1959年に九州電力とダイヘンの共同出資で設立された会社ですが、QCサークル活動の導入はいつ頃からでしょうか。

 

1980年代の半ばにQCサークル活動を導入しましたが、1987年に親会社である株式会社ダイヘンがデミング賞実施賞を受賞し、これで活動に拍車がかかり、活発化していきました。

 

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・現在、社内では何サークルが活動されているのでしょうか。

 

現在、34サークルが活動中です。

 

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・『QCサークル』誌を長らく多部数ご講読いただいており、御社の規模から見ると高い購読率になっています。御社のQCサークル活動における本誌の位置づけをお聞かせください。

 

当社は従業員300名弱の会社ですが、活動している全34サークルにはすべて1冊ずつ配付し、それに加えて事務局が購読しています。

全サークルに配布することによって、リーダー、メンバーがつねに目にすることができるため、学びの機会が増え、自分たちの活動のヒントにすることができます。その面では、サークル活動のレベルアップ、活性化のためのツールという位置づけだと言えると思います。

 

品質保証部 品質保証グループの上本裕之副参事

 

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・御社では雑誌がお手元に届いた後、どのような形で配付されていますか。

 

各職場の管理職を通じて各サークルに配付しています。管理職を通じて配付するのは、管理職に関心を持ってもらうためです。

 

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・サークルの方だけでなく、管理者の方もお読みになっているのでしょうか。

 

サークルに配付する前に目を通している管理職は多いと思います。前述のようにこれが狙いなのですが、残念ながら目の通し方にはばらつきがあるように思います。

 

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・実際に活動されているサークルリーダー、メンバーの方々の本誌に対する評価はいかがでしょうか。

 

職場ごとに設置されている休憩所に置いているサークルが多いようです。こうすることでいつでも手に取って読めるので、活用の頻度が増すようになります。

これは雑誌の特性だと思いますが、専門書と違って気楽に読めること、この評価は高いと思います。もちろん、最新の情報が入手でき、困りごとの解決のヒントも与えてくれる、こういった部分も評価していると思います。

 

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・特に活用、参考にしていただいている記事、評判のよい記事はありますか。

 

現在連載中の記事では、「QC検定道場」の評判がいいようで、よく活用しているようです。過去にQC検定3級で出題された問題と解説が載っているので、ここで勉強してQC検定3級にチャレンジし、実際に合格者も出ています。

社内でQC検定3級チャレンジの気運もちょぅど高まってきているので、大変役に立っています。過去の連載でもQC検定に関するものは評判がいいようです。

 

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・サークルの方々は本誌をどのように活用されているのでしょうか。

 

レベルアップのためのツール、活性化のためのツール、自己啓発のためのツールとして活用していることはもちろんですが、特に新入社員の教育のためのツールとして、勉強会などで活用しているようです。

QC検定3級にチャレンジするるこういうしかけは必要だと思います。

 

“読んでみてください”の実例

 

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・本誌に対するご要望、取り上げて欲しいテーマ、期待することなどがありましたら、お聞かせください。

 

事務部門の事例や特集がもっとあればいいと思います。製造部門ではQC七つ道具、新QC七つ道具が共通言語として当たり前のように使われていますが、事務部門にとっては敷居が高いようです。そのため、言語データが多い事務部門向けに、新QC七つ道具をやさしく解説した特集や連載があるといいと思います。

 

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・最後になりますが、円安、資源高などにより、多くの業界が困難な状況に陥っています。

このような状況下で、QCサークル活動に期待することをお聞かせください。

 

QCサークル活動によって品質、コスト、納期ともに改善する、そして工数低減により残業することなく早く家に帰れるようになって、個人個人が自由な時間を多く持てるようになればいいと思っています。QCサークル活動は、働き方改革をも実現できる活動だと思っています。 

 

(まとめ 日科技連出版社 戸羽節文)

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【株式会社キューヘン】

□所在地:福岡県福津市花見が浜2-1-1

□設 立:1959年10月1日

□資本金:2億2,500万円

□従業員:294名(2022年4月1日現在)

□事業内容:変圧器、受変電設備、温水器等の製造・販売

□ホームページ:https://www.kyuhen.jp/corp/

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