『QCサークル』誌活用法 2022年度『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織 アイシン機工㈱
2022年度『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織に、本誌の活用法を伺います。
出典:『QCサークル』誌2023年8月号『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織の『QCサークル』誌活用法p.48.49
アイシン機工㈱
<受賞ポイント>
・2018年から2019年の購読部数が約16倍。以降,継続して購読中
・全社事務局が社員教育のために『QCサークル』誌を活用
■ 受賞組織紹介
当社では、同じ職場内で品質管理活動を自主的に行う小グループというQC サークルの考え方を受け、180 サークルが活動しています(受賞時点)。 QC サークルの活性化推進に取り組む中で、指導講師のアドバイスもあり、2019 年から『QC サークル』誌の購読数を大幅に増やしました。購読数が増えたことにより、QC 検定3級の取得率向上にもつながりました。
雑誌の配付方法について教えてください。
吉良工場・刈谷工場の2 ブロックは代表者(吉良ブロック事務局・刈谷ブロック事務局)から各QCC 世話人へ、本社ブロックは、全社事務局から各サークルへ直接配付をしています(図・1参照)。
御社における「QCC 世話人」とは,どのような立場の方々でしょうか。
工場部門では係工長が世話人、スタッフ部門ではGM(課長)がQCC 世話人となっています。
連載講座の演習問題は、どのように配付し解答してもらっていますか。また演習問題に取り組んでもらってから、サークルにどのような効果がありましたか。
演習問題は、QC 検定3級の社内勉強会で活用しています。事務局(人材開発部 TQM 推進G)が開催する勉強会で連載講座の演習問題を活用し、問題を作成、勉強会の中で受講者に配付・解答・解説を実施しています。その結果、QC 検定3級の取得者数(対象:管理監督者・事技職スタッフ)は、2020 年までは382名だったのが、2022 年現在で613 名(取得対象者の約85%)までに増加しました。QC 検定3級では、パレート図や散布図などのQC 七つ道具やQC ストーリーなどを学ぶことができるため、これらの共通知識を深めることは、サークル活動での解析・改善に役立っていると考えます。
本誌に「見どころ」をつけてQCC 世話人の方に配付されているそうですが、具体的な内容を教えてください。
本社事務局(人材開発部 TQM推進G)が気になった話題、たとえば他社のQC サークル活動の事例やぜひ読んでほしいコラムなどを「見どころ」として紹介しています。これを始めたきっかけは、「見どころ」をつけることによって『QC サークル』誌に少しでも興味を持ってもらうためでした。
『QC サークル』誌への今後の要望を教えてください。
『QC サークル』誌には、他社のQC サークル活動の事例も数多く記載されており、それを読むことで、サークル活動を見直すきっかけになったり、新しい気づきを得ることがあると考えています。そのため今後も多くの企業のQC サークル活動の事例を紹介してほしいです。
『QC サークル』誌を活用したいと考えている全国の仲間に助言をお願いします。
当社では『QC サークル』誌をQC 検定3級社内勉強会や、QC サークル活動の活性化(コロナ禍の中での会合の仕方、サークル活動でのコミュニケーションのとり方など)に活用しています。このように『QC サークル』誌は様々な場面で活用することができると考えています。『QC サークル』誌をうまく活用し、サークルを活性化させ、よりよい職場をつくっていきましょう。