『QCサークル』誌活用法 2023年度『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織 久保誠電気興業㈱
2023年度『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織に、本誌の活用法を伺います。
出典:『QCサークル』誌2025年2月号『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織の『QCサークル』誌活用法p.50,51
久保誠電気興業㈱
<受賞ポイント>
・1サークルに1部配付,役員層も購読と高い購読率
・トップマネジメントから現場第一線まで全員が『QCサークル』誌を読み,活用している

QC 推進委員会のみなさん
■ 受賞組織紹介
当社のQC サークル活動は1981 年に導入し,長年『QC サークル』誌を購読しています。『QC サークル』誌は全サークル(22 サークルが活動中)に配付し,さらに社長以下希望する幹部(一定の役職以上の社員)の個人購読が6 部あります。
雑誌の配付方法や配架場所について教えてください。
現在,社内には22 サークルありますが,全サークルに1 部配付しています。これにプラスして,社長以下幹部にも個人購読を募っていて,その結果が,現在の28 部の購読になっています。そのため,中には複数部購読しているサークルもあります。
『QC サークル』誌を活用するに至った経緯などを教えてください。
1981 年7 月に3 サークルで弊社のQC サークル活動がスタートしました。その8 年後の1989 年には15 サークルにまで拡大し,QC 手法や活動の進め方,まとめ方などについて,もっと視野を広く,他社を見て学びたいという想いが社内で醸成されていきました。そこで,もっと活動について勉強をする必要があると強く考えるようになり,他社から紹介いただいた『QC サークル』誌を全サークルで購読し始めました。
本誌の活用方法で,工夫している事例や特徴的な方法などを紹介してください。
各職場の幹部が毎週木曜日の朝に集まり,「リーダープロ」として会議を行っています。人数は役員含めて総勢35 名ほどになりますが,2チームに分けて開催しているため,当該幹部は隔週での参加になります。この会議では,毎回「『QC サークル』誌を読んで」という議題があり,順番で1名が,会議に該当する月の『QC サークル』誌の中で,注目したこと,参考になったこと,気になったことなどを参加者に紹介する場があります。所要時間3分にまとめて報告し,出席者全員が『QC サークル』誌を見ながら聴いています。当社では,役員を除く全社員が部署ごとにあるサークルに所属し,リーダー・メンバーとして活動しています。日頃の自分たちの活動に参考になる記事はないかと,配付される『QC サークル』誌をいつもみんなで読んでいます。

リーダープロにて「『QC サークル』誌を読んで」
『QC サークル』誌を使って指導・助言,研修を行っているそうですが,具体的な例を紹介してください。
本誌を活用しての勉強会や研修会のようなものは開催していませんが,上記の内容を毎週行っており,各職場の幹部全員が出席しています。全社で情報を確認することで,他社の優秀な改善事例や弊社の問題点を共有できるため,毎週勉強会を開催しているようにとらえています。
『QC サークル』誌への今後の要望を教えてください。
どういったところに着眼点を持って活動を進めたのか,どのようにしてサークルメンバーをまとめていったのか,どのようにしてサークルリーダーはメンバーを活動に導いていったのかなど,改善事例の紹介にとどまらず,こういったサークルの運営や推進面にもフォーカスを当てていただくと,より活動の参考になります。
『QC サークル』誌を活用したいと考えている全国の仲間に助言をお願いします。
本誌に掲載される他社の事例,タイムリーな特集などを読み,活用することをおすすめします。それによって相当の効果が期待できます。QC サークル活動の活性化のため,サークルメンバー個々のレベルアップのためのツールとして,ぜひ活用いただきたいと思います。