トレンドナレッジ

『QCサークル』誌活用法 2022年度『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織 住友精密工業㈱

2022年度『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織に、本誌の活用法を伺います。

出典:『QCサークル』誌2023年12月号『QCサークル』誌活用・普及貢献賞受賞組織の『QCサークル』誌活用法p.58,59

住友精密工業㈱

<受賞ポイント>
・サークル数と購読数を鑑みると非常に高い購読率
・サークルが活動の進め方や手法の使い方で悩んだ際は『QCサークル』誌を参考にすることを習慣化

業務改革推進部のみなさん

 

■ 受賞組織紹介
 当社は従業員数1,096 名(単体)で,サークル数は43 です。2014 年から購読を始め,現在まで継続しています。2018 年から2022 年まで,QC サークル近畿支部兵庫地区の
幹事会社を務めたこともあり,地区活動にも積極的に取り組んでいます。43 サークルに対し『QC サークル』誌34 部であり,ほぼ1 サークルに1 部購読しています。

 

雑誌の配付方法や配架場所について教えてください。
 各職場に事務局とサークルの間に入ってサークルを管理する推進担当者という役割を配置しており,その推進担当者を集めた会合で雑誌を配付し,それを通じて各サークルにも回覧しています。

つねにサークルメンバーの目に触れるように雑誌を置いているそうですが,これによって,どういう効果があるとお考えですか。
 雑誌をサークルメンバーに意識させ,必要な時にいつでも読むことができる安心感を持たせていると考えています。職場の目立つところに『QC サークル』誌を置いて,いつでも読めるようにしているという使い方は,目に触れる所にあるからこそ,何か困った時にフッと目が行き,そこに答えがないかを探すことに役立っていると思います。

メンバーによって使い込まれた『QCサークル』誌

 

『QC サークル』誌のおすすめ記事を提示する頻度や,気をつけている点があれば教えてください。
 事務局として,使い方を限定することはしていません。QC サークルの自主性に任せて,自分たちで困っていることに対して,『QC サークル』誌からヒントを見つけ出して,トライしてみるという使い方が多いです。過去の『QC サークル』誌もきちんと保管し,時々引っ張り出しては,参考になる記事をもう1回振り返って勉強するという使い方をしているサークルもあります。

 

本誌に掲載されている知識,情報をどのように活用すべきかといったヒントを事務局として提供していますか。
 サークルが活動について困っていること,相談したいことがある時に,雑誌の中で参考になる箇所があれば紹介しています。

 

サークル自らが参考になる記事の情報を発信しているそうですが,いくつかの具体的な事例を紹介してください。
 先輩から後輩への指導の際に,QC サークル活動の進め方を勉強するためのテキストとして使っているのはもちろんですが,発表資料を作る際に,『QC サークル』誌から得た知恵や知識をどんどん活用するという方法が多いです。

『QC サークル』誌をテキストとして後輩を指導

 

『QC サークル』誌への今後の要望を教えてください。
 QC 手法やIE に関する知識の紹介は,社内の集合教育でも役立っており,サークルへの指導にも活用しています。これからも,よろしくお願いします。また,事務部門・間接部門での活動推進事例や改善事例を期待します。ぜひ記事を参考に勉強したいと考えます。

 

『QC サークル』誌を活用したいと考えている全国の仲間に助言をお願いします。
 『QC サークル』誌は,様々な知識が効率的・効果的にまとめられており,また他社事例も豊富に載っていますので,知識を吸収して活用するきっかけとして非常に役立ちます。活字離れが叫ばれる昨今ですが,サークル内で回覧する方が,「あの人も読んでいる」という啓発の意味合いがあり,また先輩が若い世代に知識を吸収して活用するお手本を示すきっかけにもなります。ぜひとも購読されることをおすすめします。